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Naokiman Show――シアトルの少年が「都市伝説の帝王」になるまで

話題性 ★★★★☆ 信憑性 ★★★★★ 共感性 ★★★☆☆

#ナオキマン #NaokimanShow #都市伝説 #YouTuber

シアトルの少年時代――アジア人率40%の学校で過ごした「二つの世界」

Naokimanこと直樹は、1991年11月3日、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルに生まれた。

家族構成は父、母、3歳年上の姉、そして本人の4人。両親はともに日本人で、アメリカで暮らしながら日本文化を大切にする家庭だった。

家庭内では日本語、学校では英語――というダブル言語環境で育ったが、両親は日本語を維持するため、本人を週1回の日本人補習校にも通わせた。「両方の文化を大切にする」という両親の教育方針が、後の彼の世界観に決定的な影響を与えることになる。

通っていた現地校はアジア人率がおよそ40%。「マイノリティとして孤独に育った」というよりは、アジア系コミュニティに囲まれて育った環境だった。

家族については本人は多くを語っていないが、父親については周囲に「冷静で論理的なタイプ」と説明している。母親との関係も深い様子だが、「家族のことはあまり表に出したくない」と公言している。

シアトルでの18年間――この「アメリカと日本、英語と日本語、外と内、二つの世界を行き来する感覚」が、後に「真実は一つじゃない」という彼の代名詞的思想の原点になっていく。

18歳で日本へ――青山学院大学経済学部時代

2010年4月、ナオキマンは大きな決断をする。アメリカを離れ、日本の青山学院大学経済学部に入学。日系アメリカ人として、日本で大学生活を送る道を選んだ。

青学を選んだ理由は本人の口から明確には語られていないが、キリスト教系大学として国際性を重んじ、英語教育に強く、留学生サポートが充実していた点が、バイリンガルの彼に合っていたと推測される。

しかし、華やかな青学のキャンパスライフは、必ずしも順風満帆ではなかった。本人はインタビュー(タウンワークマガジン、2023年)で、こう振り返っている。

「生活リズムが乱れたり、失恋したり、いろいろなストレスがありました」

留学生としての孤独、文化的なギャップ、そして青春期特有の悩み――これらを経験しながら、彼は2014年3月に卒業を迎える。

そしてここで、彼はもう一度大きな選択をする

普通なら、卒業と同時にアメリカに戻る選択肢が王道だ。しかし彼は、アメリカに帰国せず日本に残った。これが、後のYouTuber「Naokiman Show」誕生の前提条件になる。

なぜYouTubeだったのか――2017年6月の決断

大学卒業から3年後の2017年6月、26歳のナオキマンはYouTubeチャンネル「Naokiman Show」を開設する。

なぜ都市伝説だったのか。本人の説明はシンプルだ。

「子供の頃から都市伝説や陰謀論が好きだった。アメリカではスピリチュアルな話題が日常的に語られているのに、日本では『現実思考』の人が多くて、こうしたテーマがタブー視されている。日本人にも知ってもらいたかった」

当時の日本のYouTubeシーンには、都市伝説を本格的に扱うクリエイターはほとんどいなかった。芸能人による地上波の都市伝説バラエティはあったが、若い世代がスマホで気軽に観られる形式の都市伝説コンテンツは「空白地帯」だったのである。

ここで決定的だったのは、彼の「日米バイリンガル+アメリカ的なオカルト文化への土地勘」。日本人なら知らない海外の陰謀論ソースに、母国語並みにアクセスできる――これは他の日本人YouTuberが持っていない圧倒的な武器だった。

2018年4月にはYouTuber事務所「Collab Japan」(米Collab Asiaの日本法人)に所属。組織的なサポートを得たことで、登録者数は急伸した。

リサーチの鬼――「1テーマ100サイト+全関連書籍」

ナオキマンの動画が他の都市伝説系YouTuberと一線を画す最大の理由は、そのリサーチの徹底ぶりにある。

本人はその手法をこう明かしている。

「取り扱うテーマを決めたら、関連するWebサイトは可能な限りチェックする。テーマに関する情報が100個あるとしたら、とりあえず100全てをインプットする」

「『地球平面説』であれば、日本語サイトは20くらい。そのうち15サイトくらいをチェックすると重複する内容も増えてきて、傾向が見えてくる」

「それに加えて、関連書籍にも目を通す。ネットでは語られないことが書かれていたりするので、Amazonで見つかる限りの本を買って読んでいる」

「可能であれば、そのジャンルに詳しい人にも話を聞く」

これが、249万人の登録者を惹きつける「クオリティの源泉」である。

特筆すべきは、社会情勢や事件を扱うときの慎重さだ。

「日本のメディアと海外のメディアで、真逆のことを発信しているケースがある。国によって『真実』がまったく違う。だから、社会情勢のようなテーマを扱う場合は、海外からの発信も含めてなるべく幅広い情報と照らし合わせる」

英語ネイティブで、アメリカ・イギリス・インドなど多言語の情報源にアクセスできる強みが、ここで最大限に発揮されている。

「白黒つけたがるのは不安な人」――独自の世界観

ナオキマンの語り口で印象的なのは、「断定しない」スタンスである。動画でも本人は必ず「みなさんはどう思いますか?」と視聴者に判断を委ねる。

これも本人の言葉で説明されている。

「真実は分からないけど、ある限りの情報をまとめた結果、僕はこういうことだったんじゃないかと思う。そのうえで『みんなはどう思いますか?』と、必ず視聴者自身に考えてもらうスタンスをとっている」

「80億人いれば80億通りの見解があるのに、白黒つけようとするのは不可能」

「白黒つけたがるのは『不安な人』だと思う。未知なものを恐れるあまり、自分にとっての正解を早めに欲しがる」

そして陰謀論を扱うことへの自覚も非常に明確だ。

「陰謀論って、人を扇動しやすい。僕が冗談で言ったことまで、すぐ信じてしまう人がいるので本当に危険だと思う」

「だから、社会情勢にまつわる陰謀論を紹介するにしても、オンラインサロンのような閉じたコミュニティに限定している。リテラシーを持った相手じゃないと、怖くて話せない」

ここに、彼が他の陰謀論系発信者と決定的に違う点がある。多くの陰謀論系発信者が「真実を暴く」と断定するのに対し、彼は「真実は一つじゃない」を出発点に置く

シアトルの「二つの世界」を行き来して育った少年時代が、ここでようやく彼の思想として結実している。

帝国を支える「秘密結社」――サロン会員1万人

YouTubeで知名度を築いたナオキマンは、2022年、もう一つの帝国を築き始める。DMMオンラインサロン「秘密結社NaokimanShow – 新世界より –」の開設である。

月額料金 1,480円(セール時980円)
会員数 開設後すぐに1万人を突破。DMMサロンAWARD受賞経験あり
推定月商 約1,480万円
推定年商 約1.7億円規模
会員層 30代〜50代が中心

249万人クラスのYouTubeチャンネルの広告収入は、一般に年3,000万〜5,000万円程度とされる。一方、サロンの推定年商は1.7億円規模サロン収益がYouTube広告を大きく上回る計算になる。

ナオキマンは「YouTubeで稼ぐクリエイター」ではない。「YouTubeで集客し、サロンで稼ぐ」サロン型インフルエンサーの代表格である。同じビジネスモデルを採るのは、堀江貴文氏、西野亮廣氏など、ごく一握りの上位サロン運営者に限られる。

ナオキマンが率いる「2つの帝国」
広く浅い”拡散の帝国”と、狭く深い”収益の帝国”
🎥 YouTube帝国

拡散の入り口


Naokiman Show / NMS STUDIO
規模
メイン249万人
サブ145万人
累計5.47億再生
無料・誰でもアクセス可能。広く浅い接点で、新規ファンを獲得する装置
推定年間広告収入
3,000万〜5,000万円約25%

🔒 サロン帝国

収益の本丸


秘密結社NaokimanShow(DMM)
規模
会員1万人超
月額1,480円
DMM AWARD受賞
有料・リテラシーある会員限定。狭く深いコミュニティで、コアファンと結ばれる場
推定年商
約1.7億円約100%

▼ 「サロン型インフルエンサー」の構造
① YouTube(無料)で広く認知と信頼を獲得
② 関心の高い層を月額1,480円のサロンへ導線
③ YouTubeで扱えない深いテーマで継続的な会員価値を提供
※ 同じビジネスモデル:堀江貴文氏(HIU)、西野亮廣氏(西野亮廣エンタメ研究所)など

入会した会員の声を、ファンブログから拾ってみよう:

「対談動画がとても面白い。月額1,480円は安い」
「YouTubeでは語れない深い話が聞けるのが魅力」
「ナオキマンが直接関わるコンテンツが豊富で価値がある」
「サロン内の治安がとても良い」

「秘密結社」というネーミングが結束感を生み、コアファンのコミュニティを形成している。

広がる人脈――丸山ゴンザレス、シークエンスはやとも、そして安倍昭恵

ナオキマンの存在感を象徴するのが、その人脈の広がりである。

ジャーナリスト・丸山ゴンザレス氏との対談本

危険地帯ジャーナリストとして知られる丸山ゴンザレス氏とは、対談本『ヒトコワ都市伝説』を共著で出版。海外の闇社会を歩いてきた丸山氏と、机上の調査で世界の謎に迫るナオキマンが、「人の怖さ」を深掘りする一冊として話題を呼んだ。

シークエンスはやとも氏との共闘

霊視芸人として知られる吉本興業所属のシークエンスはやとも氏とも近い関係にある。両者は『THE SECRET SHOW』として有明アリーナでのライブイベントも共同開催。

安倍昭恵氏との交流

そして特筆すべきは、故・安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵氏との交流である。

2024年8月21日、安倍昭恵氏は自身のXに以下のように投稿した。

「最近仲良くしているナオキマンとシークエンスはやとも君と。世の中は大きく変わってきていることを感じる…」(安倍昭恵氏、X投稿)

これに対してナオキマンも「最近仲良くさせていただいている昭恵さんと」と投稿で応答。SNSは「凄い組み合わせ」「交友関係すごい」と騒然となった。

同年7月3日には、ナオキマンのYouTubeチャンネルで安倍昭恵氏との対談動画も公開されており、亡き夫・安倍晋三氏の素顔について語っている。

一介の都市伝説YouTuberだった青年は、いまや政界の中枢に近い人々とも交流する存在になった。

これからのナオキマン――2026年、第2幕へ

2026年現在、ナオキマンの活動はさらに広がっている。

– ABEMA「ナオキマンの都市伝説ワイドショー」シーズン3配信中(2026年5月開始)
– 2026年4月、ヴィジュアル系バンドDIR EN GREYとのタイアップ動画が130万再生超
– 2026年6月、FRUITS ZIPPER「オールナイトニッポンX」出演予定
– 書籍は5冊以上を出版、いずれもベストセラー入り

YouTubeを起点に、テレビ・ライブ・音楽・出版・サロン・政治人脈――マルチプラットフォームに展開する「マイクロメディア帝国」を築き上げた。

それでも本人の根本にあるのは、シアトルの少年時代から変わらない問いかけだ。

「自分の個性や能力など、何でもいいから『確固たる何か』を見つけて、人生の軸にしてほしい。誰にだって自分にしかできない役割が、きっとあるはず」

二つの世界を行き来して育った少年が、日本という土地で「自分にしかできない役割」を見つけた。それが、249万人を惹きつける「都市伝説の帝王」という今の姿である。

物語は、ここからまだ続いていく。

主要ソース

コメンテーター1号

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